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31’s Cafe

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー    ★★★

予告を見た限りではこんなにシリアスで真面目な感じの映画だとは思わなかった。
ソ連のアフガニスタン侵攻を食い止めるために奔走したアメリカ下院議員のお話。
たった一人で、500万ドルの予算を10億ドルにまで?!
ソ連軍によるアフガニスタン侵攻は1979年。
その10年後に全面撤退。そして2年後にソビエト連邦崩壊。
米ソの冷戦時代における政治面や戦闘、武器調達の模様などはかなり硬派に描かれている。
冷戦時代のため直接アメリカ製の砲弾を使用することはできず、ソ連製のものをアラブ諸国から仕入れて使用したことなど。まさに秘密裏にアメリカが手を回している様が分かる。
戦闘シーンでは、ソ連軍の使用したおもちゃ爆弾で両腕を無くした子供の映像などは直視が難しかった。(わざと子供が拾うようにおもちゃの形をしている、そんな武器があったなんて信じられない。)
難民キャンプを視察したチャーリーは自由と博愛の精神でアフガンを支援することを思い立つ。
アメリカへの帰路で自分の国を愛するきっかけになったお話はいかにもアメリカっぽい。
チャーリーの行った行為自体はアフガニスタンへの侵攻を止め、ソ連崩壊のきっかけを作ったと言っても過言ではなく一部評価されるべきものがある。
ただ・・・
最後のシーン。(ネタバレです)
ここまでは成功の物語だけど、最後に自分は失敗してしまった・・・
というコメントで終わる。
そう、アメリカが秘密裏に支援したアフガニスタンのテロ集団、ムジャーヒディーン。
ニューヨーク9.11同時爆破テロの首謀者とされるオサマ・ビンラディンを生み出した組織。
ソ連撤退後、アフガニスタンの国民の半分は14歳以下。
チャーリーは学校を作ることを議会に働きかけるけれど却下されてしまう。
CIAによる過激派の流入という情報があったのに。
歴史上にこうだったら・・・という考えをしては無駄なことだけれど、この国にきちんとした教育や方向付けがあったなら。
同時爆破テロという惨劇、そして米国によるアフガン侵攻(アルカイダ掃討作戦時)繋がることはなかったのではないか。
映画の最後で確実にそう思わせる。
そして戦争とテロという負の連鎖を考えさせられる。

トム・ハンクスと名コンビとなるCIA役フィリップ・シーモア・ホフマンが名演。
ジュリア・ロバーツ・・・ちと、ふけましたな。の感、有り。

ちなみに、チャーリーと美女軍団は、チャーリーズエンジェルのモデルとのこと。
豆知識が増えました。



チャーリー・ウィルソンズ・ウォー    ★★★_b0012252_1824123.jpg

Charlie Wilson's War



by kawo_ringo | 2008-06-06 18:02 | cinema

日替わりでカフェメニューを楽しむような・・・
by kawo_ringo
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