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一度も植民地になったことがない日本    デュラン・れい子

朝日新聞の書評を見て、タイトルに惹かれて購入。
フランス在住の日本人女性アーティストの著書。

うーん。おもしろいと言ったらおもしろいんだけど。
海外から見た目線という意味では。
しかし、帯に「ヨーロッパ人は毎日、日本の話をしている」と書かれている割には、欧州で日本のニュースはほとんど流れいないと本文では語っています。

タイトルにある「一度も植民地になったことがない」という話は、確かに興味深い。
これは南米スリナム出身の掃除の女性に「あなたのホストカントリーはどこ?」と尋ねられる場面。
「マスターズカントリー」→ご主人様の国。
日本が一度も植民地になったことがないと知ると信じられない様子と書かれていた。
日本では、歴史を教える中で戦争を起こしたという過ちを強調しすぎて、客観的に見て植民地にならなかったという視点が欠けていると思う。

読みやすい言葉で語っている・・・んだけど、実際ちょっと物足りないものを感じた。
それは、もっと著者が日本を知る必要があるんじゃないかってこと・・・。
ちょっと歯がゆさを感じました。
(フツーの日本人の書いたエッセイであり、その視点から見た。ということがウリらしいで致し方ないと思うけど。。。)

それにしても外国の人は議論が好きなんだなぁと思う。
日本人は難しいことや、考えていることをきちんと言葉に出して伝えるのが本当にへたくそだ。
この本に出てくる著者の友人達はたとえ共通の言葉がなくても、その言葉に不慣れでも、自分の意思や考えを相手に伝える強い意志を持っている。
討論することを避ける日本人、ツーカーで通じる日本人、主語がなくても分かり合える日本人。
楽だけど・・・、もっともっと自分の意見を言える、言おうとする努力が必要な気がする。特に私は曖昧なかつニュアンスで物事を捉えることが多いので、ちょっと反省。
そしてなんとも言えないこの海外の日常生活を覗いた感覚。
久々に海外旅行に行きたい!と思ってしまった。



一度も植民地になったことがない日本    デュラン・れい子_b0012252_5202969.jpg


一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)
デュラン れい子 (著)
新書: 222ページ
出版社: 講談社 (2007/7/20)
ISBN-10: 4062724480



by kawo_ringo | 2007-11-16 22:07 | book

日替わりでカフェメニューを楽しむような・・・
by kawo_ringo
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