31’s Cafe

2005-2-27 大正ロマン

今日は祖父の命日だそうだ。生きていれば御年93歳。
とはいえ、彼はさかのぼること64年前に亡くなっている。
七次郎という私のおじいちゃんはチャキチャキの江戸っ子、いや違う、板前さんで、とてもキップが良く、それは、それはいい男だったという。祖母談(笑)
現在88歳になる我がおばあちゃまは未だ健在であり、祖父のことを語るときは少し嬉しそうに懐かしそうに話してくれる。以前、花見に行った桜の下で「夢にでも出てきて欲しいと思う」と祖父のことを歌で詠んでいた。素敵なことだ。大正生まれの二人は当時にしては珍しい恋愛結婚。古町のイタリア軒前(現在の鳥梅あたり)にお店を持ち、一時は金の鍋を使うほど景気が良かったという。しかし、気前の良さでツケは当たり前、腕は良くても商才は無かったらしい祖父。男の子を二人もうけて(それが私の父)、29歳の若さで結核にて死んでしまう。その頃、結核は流行り病、たくさんの人が命を落としている。おばあちゃんの妹もお店を手伝ってくれていたが若くして死んだらしい。以前、飲んでいる時に「あんたは、その妹にそっくりだ」と言われたことがある。その時はそんなもんかなぁーと思っていた。さて、残されたお婆ちゃんは女で一つ、昭和のキャリアウーマン、(当時は職業婦人と呼んだらしい)として我が父を育て上げた。とにかく、はっきりしていて男前な考え、生き方、飲みっぷりである。
時を経て平成のわたしと旦那。旦那様の母方の父はおすし屋さん。そうです、世間は狭い。なんと、七次郎がお店を出していた時に手伝いに来てくれていたのが旦那のお爺ちゃんなのである。そして、祖母いわく・・・旦那のおじいちゃんは、亡くなった妹のことを好きだったとのこと。ほんとか?できすぎてないか??まぁ、ご老人の話は時として信憑性がない、8割がた思い込みだったりする。もしかしたらその死んだ妹の方が好きだったのかもしれない。今となっては、その大正ロマンの真相は分からない。わたしも敢えて、こちらも未だ健在な旦那様のおじいちゃんに尋ねる気はない。でも、手元にあるセピア色の祖父・祖母・旦那様おじいちゃんの写った写真を見ると、そんなことがあったのかもしれないと思う。そして、そんな二人の血を受け継いでいる私と旦那様、逢うべきして出逢ったのかしらと思わなくもない。遠い遠い昔のロマンが現在まで続いているとしたら、それはそれで素敵なことなのではないでしょうか。
ちなみに祖母は死んであの世で逢えたとしても七次郎さんは若いまま、自分だけおばあちゃんだから嫌だな~と言っていた。女ってほんとにいくつになってもかわいいよなー。大丈夫、おばあちゃん、百歳でも百二十歳で大往生しても、七次郎さんは笑顔で待っていてくれるよ、そしておばあちゃんも皺一つ無い昔のべっぴんさんに戻ってるって!きっと、きっと。
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by kawo_ringo | 2005-02-28 00:10 | つれづれ

日替わりでカフェメニューを楽しむような・・・
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【profile】
36歳 NIIGATA-city 在住
会社員 旦那sama 1人
長女8歳、次女4歳

好きなことば
「思いわずらうことなく
愉しく
生きよ」

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